受講生の声(留学生)

相互学習を通じて、陳腐化しない思考力を養う 秋山優介さん(2014年度入学)

なぜHMBAに進学されたのでしょうか

私は大学卒業後、台湾の日系メーカーに入社し、モノづくりの仕事に携わってきました。しかし、皆が一生懸命作った商品が思ったように売れず、会社は解散となりました。思いもよらない終わり方で、自分の力のなさに悔しく思いました。同時に、モノづくりの力だけでなく、経営とマーケティングの重要さも痛感しました。自分の人生とキャリアを見返り、上司やいろいろな人からの励みも受け、最先端の経営学の知識が学べるHMBAの進学に至りました。

入学後はどのようなことを学んできましたか

留学生プログラムで入学して最初の半年間である夏学期は、日本語中心の授業となりました。授業では、日本語で書かれている競争戦略、組織、コーポレートファイナンスなど経営分野の専門書を読解し、次学期の専門科目を理解するための土台を作りました。  

冬学期に入ってから、本格的に専門科目の勉強に入っています。私は経営組織、人材マネジメント、管理会計、企業家精神、Business Presentationを履修しています。また、研究者養成コースのイノベーションと政策・制度の授業も聴講しています。  

経営組織の授業では、組織のメカニズムについて学んでいます。ケース討論を交えながら集団の相互作用と関係の形成、意思決定バイアスなど組織論について学んでいきます。私は、特に意思決定バイアスに興味を抱いています。イノベーションと政策・制度の授業では、政府政策とイノベーションの関係について勉強しています。標準化、コンテンツ、特許、知的財産権など様々な政策テーマが授業の中で扱われています。自分はかつて政府部門とのやりとりした経験もあるので、なるほどと感じるところがあります。  

授業に加え、私は現在2つのゼミに所属しています。ひとつめの学部ゼミでは、経営戦略とイノベーションの研究をしています。これは、学部生と交流する貴重な機会でもあります。もうひとつのゼミ、つまり古典講読に相当する演習Bでは、グローバル経営を学んでいます。グローバル経営に関する古典一冊をかなり深くまで読み解き、毎週要旨と小論文を書いています。このゼミでは、各国から来た様々なバックグランドを持つ留学生とグローバル経営について討議できますので、大変刺激的です。

HMBAのプログラムを通じて、自分がどのように変わったと思いますか

一番強く感じることは、自分で考え抜く力を身につけつつあることです。HMBAのプログラムでは、「理論と現実の往復運動」が重視されます。理論を知り現実と照らし合わせたり、あるいはその逆の方向で考えたりすることで、経営に関する理解が深まります。勉強を進めるうちに、自分が会社員だった頃に経験した様々な現象を解釈できるようになり、成長を実感しています。このような知識をもっと早く知っていれば良かったと思いました。これからもHMBAのプログラムを通じて理論と現実の往復運動を重ねつつ、さらに一歩進んで、将来に起こりうる変化にも対応できる力を身に付けていきたいと思います。

現時点でどのようなキャリアプランを描いていますか

さん


    

モノづくりに強いと言われる日本企業ですが、海外に進出する際に必ずしもうまくいくとは限りません。テクノロジーの進歩で、産業の垣根もだんだんと不明確になっています。世界のどこから、いつ、どのようなライバルが現れてきてもおかしくないと思います。グローバル競争を生き抜くことは、決して容易ではありません。

そのような激しい競争の中で、真面目にモノを作っている人たちがいます。モノをしっかり作ってお客様を喜ばせたい、良い意味で驚かせたいという気持ちは私も非常に良く理解できます。しかし、経営が成り立たないと競争に負けてしまいますし、いくら好きなモノでも作れなくなってしまいます。

私はそのような頑張る企業、人たちの味方になりたいです。そして、会社が危機に陥りそうな時に助けることができるように力をつけていきたいと思います。そのため、HMBAで学んだ知識を活かし、物事の本質を見抜く力を磨き、それに合わせて柔軟に対応する力をさらに身につけていきたいと考えています。

(2016年1月7日)

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